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#魚釣島のカニ類 (「東支那海の谷間」62−63頁)
          魚釣島のカニ類

          中山重明・古川哲夫

       Crustacea in the Uotsuri Is1and

      Shigeaki NAKAYAMA and Tetsuo FURUKAWA


 尖閣列島に産するカニ類については、1936年の農林省農事試験場資源調査隊によって8種(魚釣島2種、黄尾礁7種)の短尾類が報告されているのみである。
 今回の調査では,12月11日,魚釣島オオタキ谷のかブオブシ工場跡からイリ岬附近の岩礁地帯の潮間帯下部にできたタイドプールで,11種26個体のカニ類を採集することができた。これらのうち,異尾類については現在まで記録が皆無であったが,今回の調査では6種が得られた。また,短尾類については,5種が得られたが,これらはいずれも日本列島南西部の太平洋沿岸から薩南,沖縄諸島を経て,汎印度太平洋地域に広い分布を持つ種ばかりで,このうら2種が新たに記録された。
 本稿を草するにあたり,採集物を同定された横井久勝氏(九州大学農学部動物学教室)に謝意を表する。

         Anomura  異 尾 類

        Family Paguridae ヤドカリ科
1. Calcinus elegans(H.Milne Ewards) ユビワサンゴヤドカリ 2♂
2. Calcinus laevimanus(Randall)スベスベサンゴヤドカリ 1♂,3♀
3. Calcinus lividus de Man 1♂
4. Clibanarius corallinus(H.Milne Edwards)ミナミヨコバサミ I♀


     Family Coenobitidae オカヤドカリ科
5. Coenobita rugosus H.Milne Edwards オキナオカヤドカリ 2♂


        Family porcellanidae カニダマシ群
6. Petro1istes hastatoides stimpson ミナミカニダマシ 2♂,2♀



     Bracyra  短 尾 類

       Family Xanthidae オオギガニ科
7. Leptodius exaratus(H.Milne Edwards) オウギガニ 1♂,5♀

       Family Grapsidae イワガニ科
8. Geograpus grayi(H.Milne Edwards) スベリイワガニ 1♀
9. Grapus Strigosus Herbst ミナミイワガニ 1♂,2♀
10. Parhygrapsus minutus A.Milne Edwards ヒメイワガニ 1♂
11. Plagusia depressa tubrculata Lamarck イボショウジンガニ 1♀


 なお,尖隋列島において,現在まで記録されているカニ類は,Zosimus aeneus (Linne) ウモレオウキガニ(黄尾礁),Plagusia depressa tubrculata Lamarck イボショウジンガニ(黄尾礁),Epixanthus frontalis (H.Milne Edwards) セビロガニ(黄尾礁),Leptodius exaratus(H.Milne Edwards) オウギガニ(黄尾礁),Pachygrapsits minuts (Milne Edwards) ヒメイワガニ(黄尾礁),Eriphia lavimana Latreille ヤフツアシガニ(黄尾礁,魚釣島),Lydia annulipes (Milne Edwards)(魚釣島)の8種であるが(※1)今回,魚釣島で新たに採集された8鍾を合わすと尖陽列島産カニ類は全部で18種になった。
 しかし,宮島幹之助は1901年,“愉快なるは珊瑚に寄生する小蟹類こして,其種類の多きと其色彩の多様なるとは実に驚くに餘りあり”。と報告しており(※2),また 実際には今回の調査が潮間帯のファウナが最も貧弱になる冬季であった事,尖闊列島が位置する海域の生物相等より類推すれば,本列島のカニ類は今後の調査でさらに多種にのぼると思われる。

              引 用 文 献
※1 正木任.1941年.尖閣群島を探る.採集と飼育 3:102−111.
※2 宮島幹之助.1981.黄尾島(承前).地学雑誌 13:12−18.


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「東支那海の谷間−尖閣列島」(九州大学・長崎大学合同尖閣列島学術調査隊報告、1970年)、62〜63頁
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